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(1) 香水の分類

フレグランス(fragrance)は、香水、オーデコロンなどの芳香製品の総称です。
一般にアルコールに対する香料の割合(賦香率)によって種類がわかれます。
賦香率の高い順に
□ パヒューム(香水)(15〜25%)
□ オードパルファム(5〜10%)
□ オードトワレ(3〜5%)
□ オーデコロン(2〜7%)
などがあります。
最近ではほのかな香りが長時間持続するオーデコロンなども開発されています。
また、香りによるリラックス効果やリフレッシュ効果を訴求した製品も見られます。
香りの原料は
□ 天然香料(天然物から抽出)
□ 合成香料(科学的に合成された香料)
の二つに大きく分けられます。
天然植物性香料には
□ 花 (バラ、ジャスミン、ラベンダーなど)
□ 果実 (レモン、オレンジなど)
□ 葉 (ユーカリなど)
□ 幹 (サンダルウッドなど)
などがあります。
天然動物性香料には
□ ムスク (ジャコウジカの生殖腺分泌物)
□ アンバー (マッコウクジラの排泄物)
□ シベット (シベットキャットの分泌物)
□ カストリウム (ビーバーの香のう)
がありますが、現在はほとんど使われていません。
これらの香料原料を調香師と呼ばれる経験豊かな香の専門家が、50から300種類
組み合わせて、フレグランスの香りを創作します。


(2) 香りの変化

香りは時間がたつにつれて変化します。
香水をつけて10分くらいの香りを トップ・ノート
少し時間が経って20-30分ぐらいの香りを ミドル・ノート
大分時間が経って消えてしまうまでの香りを ラスト・ノート といいます。
変化のしかたや早さは、濃度や商品によってちがいます。

シングルノート といって最後まで香りの変化がないもの、
シンクロノート といって最後まで複雑に変化しつづけるものもあります。

また、香水は付けた人の体臭と混ざり合って、その人の香りを演出します。


(3) 香りのタイプ(香調)
□ シトラス・・・主にレモンやライムの香りでオー・デ・コロンに多い。
□ フローラル・・・バラ、ジャスミン、スズランなどの花の香り。
□ アルデヒド・・・合成香料類の総称。フローラル系の濃厚な香りを指す。
□ シプレ・・・ベルガモット、オークモスを基調とした香り。コティ(Coty)社の香水「シープル」に由来する。
□ フゼア・・・ラベンダー、ゼラニウムを基調とした香り。ウビガン(Houbigant)社の香水「フゼア・ロワイヤル」に由来。
□ オリエンタル・・・バニラ、没薬(ミルラ)や乳香(オリバナム、フランキンセンス)等の樹脂系を基調とした香り。
□ アニマリック・・・ムスク等を基調にした香り。
□ ウッディ・・・白檀、パチュリなど樹木を基調とした香り。男性向けに多い。
□ オゾン・・・マリンノート・アクアノートとも言われる90年代に登場したキャローンと呼ばれる完全な合成香料により実現した自然界には実在しない全く新しいノート。海やスイカ、干している洗濯物などをイメージさせる透明感のある瑞々しい香り。主に男性向けだが、最近はユニセックスの香水にも多く使われる。

(4) 有名香水例とブランド
□ Bois De Violette(ボアドゥヴィオレット)・・・Serge Lutens(セルジュ・ルタンス)
□ Angel(エンジェル)・・・Thierry Mugler(ティエリー ミュグレー)
□ Shalimar(シャリマー)・・・Guerlain(ゲラン)
□ Beyond Paradise(ビヨンドパラダイス)・・・Estee Lauder(エスティローダー)
□ No. 5(5番)・・・Chanel(シャネル)
□ Cabochard(カボシャール)・・・Parfums Gres(グレ)
□ Bellodgia(ベロージャ)・・・Caron(キャロン)
□ Arpege(アルページュ)・・・Lanvin(ランバン)
□ Nombre Noir(ノンブル ノワール)・・・Shiseido(資生堂)
□ Mitsouko(ミツコ)・・・Guerlain(ゲラン)
□ Pour Un Homme(プール アン オム)・・・Caron(キャロン)




詳しくは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』をご覧ください。
(参考:イミダス2000 / Wikipedia)

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